2009/08/31

BOSS SD-1 Super Over Drive


いやぁ、すごい雨でしたねぇ。台風来てるから仕方ないか。

最近ハードオフは楽器にも力入れてきてて、ブログ立てて入荷情報とか流してます。餅は餅屋なので、情報量は専門の楽器屋にはかなわないが、値付けは餅屋並みに高値つけてます。いかんなぁ、庶民の味方だったはずが。


それでもやっぱり、扱う品種が山のようにあるからか、マニュアル通りの価格データに頼って値札をつけてるんでしょうね。例えばこのSD-1のように。


こいつはピカピカのほとんど未使用品(箱なしだけど)なんですが、何故かジャンクコーナーにありました。んー、どうせ台湾だろと思ったらACAのMADE IN JAPANじゃないですか。それが¥3,500ですよ。台湾製の中古だってそんな値段じゃめったに売ってませんが、何かの間違い? ハードオフお得意の「音出ました」表記があったので、なんとなく値段が解せないながらも即ゲット。



家に帰って中見たらこの通り。JRC4558DDツヤあり、クリップダイオードは1S1588です。製造番号から見て大体1987年製。このスペックのSD-1は某(暴?)楽器屋では¥14,000オーバーで売ってます。


やっぱ値段付け間違えたんだろうなぁ。しかし何でジャンクだったんだろう。毎度おなじみスクリュー受けのゴムブッシュが傷んでるだけで、どこも壊れてないし。もっともこの時期のSD-1は台湾に工場移管し始めた頃で、部分的に台湾で作ってたりとか、ダイオードが変わったりとか、仕様がいろいろ変わってた時期で、純粋なMADE IN JAPANじゃないという微妙な時なので、このちょっと前のNECのOPAMP時代が人気だったりします。


まぁそれでも、偶然行った割にはびっくりするような買い物でした。おそるべしハードオフ。たまには行ってみよう!

2009/08/30

Ibanez SOUNDTANK SF5 60's FUZZ


アイバニーズって今は言うらしいですけど、ボクらの時代(いつやねん)はイバニーズって言ってたんですがね。

そのアイバニーズの、日本では結構めずらしいSOUNDTANKシリーズのファズです。

ファズって嫌いだったんですが、ジミヘンに懲りだしてからその押し出すようなパワーと、60~70年代への回顧感も相まって、ODよりも好きになってきました。もっともブチブチビービーモーモーのファズは好きじゃないですけど。

で、このSOUNDTANK SF5は1989年製造開始した、割と短命の5シリーズFXのひとつですが、ボクの持ってる初期モデルはボディが金属で、後期モデルはプラスチックです。SOUNDTANKは中国のDaphon InstrumentのOEM製品ですが、同シリーズのTS5はTubeScreamerと言われてますし、このSF5はOverdriveの元祖とも言える、超希少なIbanez OD850(後OD855)やIbanez OD9と回路的にほぼまったく同じと言っていいほどです。傾向としてはBig Muff系と思います。

多分このFXを作り始めた頃はDual OPAMPを使ったまろやかな歪みの分野が出来ていたので、トランジスタによる歪みものはひっくるめて"FUZZ"とされてしまったんでしょうね。単なる音の傾向で名前を変えていても、回路的には「これいっしょやん」みたいなのを見つけると、70~80年代頃ってアナログ的な試行錯誤の時代だったんだなぁと感慨深いです。

例えばBOSS DS-1が人生初の歪みだったボクにとっては、maxon D&SはDistortionにしてはずいぶんゴリゴリバリバリしてると思ったし、BOSS OD-1を初めて弾いてODは歪まないと思ってたらOD-3はいい音してたなぁとか。結局D&SもOD-3もトランジスタで、元々はマフの系譜だったとようやくわかった次第です。こういう中身の見方が出来るようになるとFXの選び方に幅が出来て楽しいですね。

そうそう、SF5は後期FZ5に改名してます。

BOSS BF-2 Flanger



以前Tokai TFL-1がこれのクローンだと書きましたが、たまたまズタボロのBF-2を見つけたので連れて帰って来ました。ACAアダプタ仕様の日本製です。


電池スナップがぼろぼろ、ペダルの上にシール、ジャックやポットのナット、ワッシャ類がサビサビ、猫の毛みたいなのにまみれていたので、超格安で、しかも今日は楽器屋の10%割引dayだったので、ウソみたいな値段でした。


これはこれで名機ですからねぇ。中身は問題なかったのでキレイに磨いてあげました。ネジ類も全部交換。


部品はエンベロープ系のFXには定番のものばかりです。やっぱFlangerってパーツが多いなぁ。トリマーいじるといろいろ出来そうですが、バランス狂うと終わりなのでいじらずに電池スナップだけ付け直してフタ閉じました。
音はTFL-1と同じです。ショワーシュワーのフランジャーからコーラスっぽい使い方までこなせます。上品な音ですね。これがあるとTFL-1はいらんなぁ。

2009/08/27

第二アサ秘ジャーナル ~ 楽器工場

今日の大人の社会科見学は静岡の(株)ヤマハミュージックウインズでした。
サキソフォンとトランペットの製造工程でしたが、トランペットの工程を観て感動。いやぁ、叩く叩く。作り始めは、平らな真鍮板を手で円筒形に曲げて、あとはひたすら叩きます。もうその光景はさながらドリフの一斗缶ギャグです。
その後はヘラしぼり。そう、あの金タライや洗面器を作る鉄工所でやっているあれです。ここまで手作業で、0.5㎜厚までしぼっていきます。

今時は管楽器など全工程自動化かと思ったら、そうじゃないんですねぇ。勿論グレードにもよるんでしょうけど、こうやって作られた楽器はやはりひとつひとつ命があるなぁ、と改めて思いました。

当然工程の最後には試奏するわけで、普通に人が吹いてました。テレビでは流れなかったんですが、一度吹いた楽器はどうやって洗浄するんでしょう? 知ってる人は知ってるんでしょうけど、昔吹奏楽でペットやってた時、ツバが溜まってやだなぁと思いつつ、水洗いはまずいよなとウェスでひたすら拭いてました。工場では試奏した後の楽器をどうやってきれいにするんだろうか?

2009/08/25

チャットモンチー

偶然BS2でチャットモンチーの武道館ライブやってたんで観てました。ファンの皆様には申し訳ないですが、げんなりしました。

テレキャスはフェンジャパかスクワイヤかと思ったら一応アメスタのようで、アンプはマチレスでしたが、15Wの安アンプとエフェクタがおまけでついた楽器屋オリジナルエレキセットを家で弾いてるような、耳に痛い音で、ようこんなんで人前に立てるなぁと。途中で黄色のレスポカスタムに持ち替えましたが、テレキャスとどこが音違うんだか。なんでここでフェイザーやオクターバかますんかとか、とてもプロには見えなかったです。

楽器視点で観てますけど、道具の扱い方知らんやつが道具だけ持ってプロって言っちゃいかんと思うのです。歌声とかメロディーはその人の個性なので批判はしませんが、楽器は添え物とちゃうんやし、もう少し楽器の持つ音色を生かしてあげることを考えんと、自分らでバンド組んで歌ってる意味無いんでは、と思った次第です。

ベースの入れ込んでる弾き方は良かったです。

2009/08/24

Tokai (東海) TDS-1 Distortion

シーサーとかアメブロとかMySpaceとか移転先を色々物色したんだけど、めんどくさいのでBloggerで久々更新復活します。


更新一発目は1984年製、東海楽器のエフェクターTxxシリーズの初代モデルTDS-1です。ガルウィングが特徴。結構好きです。写真は踏みつける部分のゴムをはずしてあります。



多分BOSSがOEMしてたんだろうなぁ、という感じの作りです。回路は確認してないですが、似たような音がしますね。だけどこっちの方がなんとなくRoland特有の作りこみ感が無い気がします。気分的なもんも多いでしょうけど。


ボディーが銀色、ツマミ部分の文字やモデル名のフォントがそっけないゴシック体で、LEDが長方形のものは初代です。この後LEDだけ丸くなったのが2代目、ボディーが黒くなったのが3代目です。黒ボディーはおそらく1985年。この間、モデル名はずっと同じままです(TDS-1はずっとTDS-1。他にコンプレッサーやフランジャーも同様)。回路に変更があったかどうかは未確認です。


後にTDS-2と言う名で外装が大きく変わってガルウィングを廃止したものが出ますが、どうも基板はTDS-1とプリントしてあるらしく、外装だけ変えたっぽいです。




このBOSSスタイルの電池ハウジングを持ったものは、ゴムブッシュがダメになりますが、別に純正パーツ取り寄せなくてもこんなもんで補修できます。使ったのはTAKACHI NG-79-Cです。色んなサイズがあるので、穴の大きさに合わせていろいろ持ってれば大抵合います。





このFXはヤフオクで¥2,100で落札したんですが、ツマミが1個割れてたせいか、誰も入札しませんでした。一人勝ち。東海シリーズは日本ではあまり人気ないですが、海外ではお得な価格で音が良いと、すごく人気があります。多分フェンギブコピーモデル全盛の時代にガンガン輸出したんでしょうねぇ。

昨日ツマミを探しに秋葉原に行きましたが、20年以上前のこのFXについていたオリジナルのツマミが、まだ売っていたんですよ。写真の左が割れてしまったツマミ、右側が買ってきた新品です。製造はどちらもSATO PARTS。時を越えて出会えた初恋の人のような(意味不明)、そんな感動。

肝心の音ですが、とっても使いやすいです。歪み量は十分、TONEをしぼり気味にしてDISTORTIONを2時くらいにしておくと、ギターのボリューム次第でクリアなクランチからハードなディストーションまでご機嫌な音色を出します。歪み音に特徴が無いといえば無いので、個性的な音作りは難しいかもしれませんが、まとまりのある音とも言えます。

同シリーズは

  • TCO-1(Compressor)
  • TDS-1(Distortion)
  • TFL-1(Flanger)
  • TMD-1(Metal Driver)
  • TCH-1(Chorus)
  • TDL-1(Analog Delay)
  • TXC-1(Exciter)
  • TOD-1(Over Drive)

とあり、上からTCH-1まで捕獲済み(TFL-1は以前レビュー投稿してます)。DelayやExciterは中古市場の出回り数が少ないからか¥10,000超えてるし、いらないかなぁ。

東海シリーズはコレクターの中では結構キワモノに当たりますが、頑丈さと素性の良さ、比べて市場価格の手頃感から、持っててもいいと思いますよ。Chorusなんか¥450だったし。

2009/08/14

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