歩く時は携帯電話いじくってないで、前見て歩きましょう。
電車は降りる人が降りてから乗ったらいいでしょう。
2007/08/30
Fender Mexico '50 Telecaster
テレキャスはもともと量産体制のために考えられたようなギターで、演奏性や楽器としての正確さとは無縁の構造をしとりますが、かといって6弦独立ブリッジやストラトのコマ乗せたり、ブリッジアッセンブリのギザギザが痛いからときれいに削ったりしてはいけません。なんじゃこりゃという部分を残しつつ、ピキピキのサウンドを奏でてこそテレキャスターです。
こいつはというと、白黒のコントラストに元気良さそうなメープルネック、コントロール部を開けるとSpragueとOrange Dropのコンデンサ、CTSポットと、大したもんじゃありませんか。やる気出ますぜ、見直したぞアミーゴ!
2007/08/29
6V6GT, 12AX7
RCAが無ければTung-Solを使えという某方の教えを知り1組はTung-Solにしましたが、せっかくなら差し替えて比較できるようにともう1組何にするか考えたけど、あまり冒険できず結局エレハモにしました。焼肉定食にアイスコーヒー付けるくらいの値段だけど、そうそう切れるもんじゃないし何本持ってても仕方ないので、ここは間違いの無い定番で。しかしエレハモの絵はぶきみで恐い。おどろおどろしい音がしそう。
購入は、パーツ類でいつもお世話になってるGarrettaudioさんです。品揃えが豊富で、配送も早いので助かります。この球も火曜の夜中にせっせと注文入れたら木曜の朝には届いてました。感謝感謝。
Boot-Leg Deep Box DBX-1.0
確かにこれはどこにかましたらいいか悩みます。Gain Helper、Dr.Mid Richと同様にDeep Boxもこれ自体でODしたりフェイズったりリバったりコーラったりワウったりするもんじゃありません。
私ん中じゃGain HelperもMid RichもDeep Boxもある帯域のGainを引き上げる役目と思ってまして、それぞれ受け持ちの帯域が違うのを使い分ければいいと勝手に理解してます。そういう意味じゃDeep Boxは低域と中高域の両方を独立していじれるのでお得感がありますね。
んー、じゃぁGain HelperとMid Richはいらないじゃんとも思うんだが、何か違う個性が潜んでいる気がして手放せません。この魅力恐るべし。そういやBoot-LegのHPに「Deep Boxは魔法の小箱」と書いてあったので、欲しくなる電波か何か出てんのかもしれません。
Fender Japan "Tweed Champ"
Boot-Leg Rock'n Roll Party RRP-2.0
2007/08/28
Fender Mexico '60 Stratocaster (LPB)

これは指板の6弦側の色が濃く、構えた時にそれが不思議と落ち着きます。実は一軒目の楽器屋の一本目で出会ったやつなんだけど、その後何軒歩いても気に入るのには会えず、最初の店に戻って手に入れました。
PUはTEXASらしいけど、現在のFenderのカタログにはVintageとあって、どっちだかわかりません。楽器屋の話では山野経由の正規品はTEXASだとか、TEXASにもいろいろあるだとか聞きましたが、音さえ気にいればどうでもいいですね。入手したこれは太く粘りのある音がします。
MEX '50、'60モデルは指板のRがややきつく、ハイフレットのチョーキングでやや弦つまりが起きますが、まぁそんなもんでしょう。あとボディ鳴りが強めで、振動がネックを伝わって3弦のナット-ペグ間がビビリます。
いろいろ言えばキリが無いけど、とにかくカッコいいです。カッコだけかい?って、それが一番大事でしょう。腕はあとからついてきますよ。
LINE6 VERBZILLA
コンパクトタイプのリヴァーブで代表的なものには他にBOSS RV-5、Electro-Harmonix Holy Grail、Digitech DIGIVERBがありますが、独断的比較は以下に。
・RV-5: やっぱりBOSS。
・エレハモ: 本物のスプリングリヴァーブと聴き分けられないほどというエピソードが未だに売り文句の割にほとんど音色の調整の巾が無く、しかもアホみたいに高い。Holy-Holier-Holiestなんてバージョンも出てて笑った。
・Digitech: BOSSにはなりきれなかったよ。
もともと買う時はこの3製品を狙って楽器屋に行ったわけですが、こんな調子だったんで、もう今日はリヴァーブ買うの止め!と思ったところに、店員さんが「これ評判いいですよ」と持ってきてくれたのがLINE6。BOSSより自然な音色で、しかも山ほどモードがあり、買った!と言いたいところをぐっと抑えて一旦帰宅し、ネットで中古を探してポチりました。結局試奏させてくれた店のHPに中古が出てたんですがね。むー、教えてくれりゃその場で買って帰ったんだが。
いいリヴァーブがあると、リヴァーブ付きのアンプを選んで使わないでいいし、音作りの巾が広がりますね。
Noah's ark Green "緑"
Boot-legのRock'n Roll Party-RRP1.0、maxon D&SⅡと比較試奏したんですが、どうも評判のいいそれらよりこっちの方がいい。音が素直なんですね。D&SⅡは高域がミュャというかニャというか、ねじれた音になります。それが味なんでしょうけど。OD802は使ったことが無いのでもっと素直なのかもしれんが。
RRPは太い音ですがODとしては単体で音作りするには用途が向いてません。そもそもBoot-legのエフェクタは大音量Marshall化が目的みたいなところがあって、そういう使い方をしてあげないと真価が発揮できないようです。
その点、こいつは単体で軽いドライブからある程度の歪みまで作れるし、小ぶりのアンプで小音量の場合でもLEVELツマミによってブースト感のある音が作れます。ノイズは気にならない程度。ちなみにTONEはあまり効きませんが無いよりまし。総じてでしゃばらないODなので、生音とエフェクトOnの差が変に無く、同じ音色でドライブに切り替えられます。
イケベ作を妙な色メガネで見なければ、素性のいいODと思います。写真のDRIVEツマミが取れてるのはご愛嬌。
Behringer Ultra Vibrato UV300
最近ある曲を聴いてて、どうもギターの音が上下にゆるやかに揺れるフレーズがあったので、大方フロートセットしてあるストラトか何かでアップダウンしてんだろと思ってたんですが、あんまり安定して揺れるので、どうやってんだか気になってしかたなかったところに、ビブラートのエフェクタがあったのを思い出し、思わず膝をたたきました。しかし、メロディの最後の音節ばかりビブラートがかかってるのは、果たしてその度にペダルOn/Offしてんのかと思ったら、なんとVB-2はペダル踏んだ時だけビブラートするようにスイッチモードが設定できたんですね。
ますますこんな素晴らしいエフェクタなんで買わなかったんだろう、と必死でeBay探したり似たようなやつ探してたら、ありました。BehringerのUV300。大したもんで、ペダルのラッチモードまでVB-2と同じ設定が可能です。しかも実売¥5,000しないときた。
外装の質はプラスチッキーで強度や機構部の信頼性はやや涙ものですが、効果のほどは感涙もの。音痩せだのノイズだのはいちいち確認してないのでわからんが、ほとんどVB-2の丸コピーのこれに拍手を送りたい。しかしVB-2買っときゃ良かった。
2007/08/20
Boot-Leg, sobbat, maxon

で、これがそいつらです(maxonは手作り系じゃないが)。
左は定番MXR PHASER90の丸コピーではないかと言われても仕方ないこれまた定番maxon Phase Tone 999。つまみ1個といは言えSPEEDだけで効果は十分。
中央はsobbat DRIVE BREAKERの3世代目、DB-3。FAZZっぽい音に、BOOSTのon/offがキメの時に活躍します。低音弦はつぶれがち。シングルよりハンバッカーに使った方がいい音がします。シングルではクランチというより歪みきれなかった弱出力アンプという音になります。結構P.U.を選ぶと思う。
右はBoot-LegのGain Helper。ODやDSの基本であるダイオードクリップではないので、こいつ自身が歪むのでなくアンプにGAINツマミが増えたような効果があります。ヘッドフォンプレーヤーにはあんまり意味が無いですね。
お気に入りの歪み系を探すというのは、ギタリストの永遠のテーマかもしれない。結局ギター本体、シールド、FX、アンプ、場所(広さとか壁とか)など、たくさんの要素があって気持ちいい歪みも出れば醜い歪みも出るわけで、それを小さな弁当箱で賄ってしまおうというのは土台無理な話かも。でも今はアンプシミュレータなんてのもあるわけで、空間までも人工的に作ってしまうんですよ。いたちごっこだなぁ。
2007/08/15
シンプル is 面倒くさがり?
ブログ書くにあたり、文字色にダフネブルーというか、サーフグリーンというか、バーガンディミストというか、某楽器メーカーさんのカスタムクラシック系の色を作りたかったんだけれど、面倒くさくなって出来上がってるテンプレート通りにしてしまった。この辺がマルチエフェクタ買っても使い倒せない所以なんだろうなぁ。やっぱり世の中単純が一番ですよ。ギターにペダルが2、3個とアンプっていうのが気楽でいい。IN-OUTがシンプルだからこそ気分がそのまま音になるしね。アナログ人間な私です。
Squier モデル不明

安物という思いもありケースにも入れずほったらかしにしてたのでボロボロでしたが、一念発起、リフレッシュしてみました。
・PUをダンカンSH-1ゼブラに交換
・1PU、1ボリュームのみのコントロールだったのをPUSH-PUSHポットでPUのシリパラ切り替え
・ヘッドのテンションガイドを交換
・ブリッジをピカールで分解掃除
大したことやってないですが、磨いて磨いてPU換えたら良く鳴るようになりました。うーん、Fender MEXの安いやつとどこが違うんだろう。
Squierって最廉価版というイメージしか持ってないですが、一応Fender USA下なんですよね。不思議なモデルがいくつかあり、テレカスタムなんかP-90積んでおそろしい鳴りするし。少し見直してます。高いだけが脳じゃない。
けれど、調子に乗ってロッド廻してネック反りを調整し、その後センター出しのためにバックプレートのネジをゆるめた瞬間ネックポッドが「ピキ」と言いました。別にどこも割れてる様子は無いので、20年間ピッチリ貼り付いてたボディとネックの密着がはがれた音と思いますが、それから鳴りが悪くなってしまいました。もう後の祭り。楽器って生き物だよなぁ。その直前の鳴りを取り戻すのにまた20年かかるのか。わしゃ生きとらんかも。
BACCHUS, FUJIGEN, FENDER

機種は写真のやつ、05G-PLAYER。フラット気味でライトスキャロップ処理の指板、GOTOHロックペグ&トレモロブリッジ、アルダー2pcs、ラッカー塗装と、アメクラアメデラクロクラやC/Sのいいとこ取りみたいな仕様です。
BACCHUSはMOMOSEと同じディバイザーの工場で製造されてるブランドですが、この弾きやすさはFenderには無いですね。いつまで弾いてても疲れない、身体的にストレスの無いギター。どんだけアーミングしても狂わないチューニング。軽いボディ。
だけど・・・・・何かが足りないんです。気持ち良くない。安くて塗装もいい加減なんだけど、もの凄いボディ&ネック鳴りが指と腹に伝わって脳を震わせてくれるとか、P.U.がリアは気に入らないけどフロントのクランチはたまらないとか、そういうどっか琴線をオーバードライブしてくれるところが無いんです。
前にFUJIGENのテレキャスモデルを弾いた時にも少し感じてたんだが、ギターを日本人が作るとこうなるのかな、という気がする。工芸品としての質は良いんですよ。細部まで行き届いたソツのない材、加工、部品、仕上げと、妙なプレミア感の無い適切な価格。まさに安くて良いものを安定して消費者に届けるという物作り優等生ニッポンの製品。
基本的にいいギターなんですよ。だけど何かが足りない。うまく説明できないけれど、味ってやつかな。
同じ機種でも1台1台鳴りが違ったり、塗装の出来が違うので、気に入ったやつを探して出会うという、一期一会の世界がFenderにはあると思います。工業製品として見たら、C/Sやレギュラーラインの上のモデルに何十万払ってもアタリハズレがあるというのは根本的欠陥だが、そこには味がある。結局値段なんだけど。20万以上出しても納得いくやつに出会えないなんてねぇ~。今のFender USAの価格はMaster Buildも含めて全部5~10万下げていいと思うんだけどな。Squierは別ですよ。
2007/08/14
Char / 天邪鬼 Amano-Jack
音楽は音を楽しむって書くんだよ.....そんなCharの台詞が聞こえてきそうなアルバム。作成過程を収録したDVD『Amano-Jack Movin'~The documentary on studio work & live tour of Char ~』が発売されてますが、これを先に観てからアルバムを聞くと、ここでこんなことしながらアルバム作ったんだなって場面が目に浮かびます。
Char自身が、昔のレコードってそれを演奏して録ってるスタジオの空気が聴き手に感じられたじゃない、そういうのが作りたいんだ、というようなことをDVDの中で語ってますが、その思いが伝わってきます。この録音のためだけにサロンみたいなスタジオを芝浦に作ったり、録音設備は防音壁にかこまれた金魚鉢でなく部屋に卓を置いてるだけだったり、ほんとやりたい放題です。1979年のFREE SPIRIT、1994年のPINK CLOUD解散と、彼は綿々と音楽を"楽しむ"ことへの姿勢を通し続けてますが、ほんと楽しそうです。商業活動としてのCD製作効率とコスト削減に突っ走る音楽産業への反抗と言やぁアンチテーゼとかメッセージとか面倒な話になるけど、やりたいことやってますってことかな。
ほとんどの曲の楽器の各パートを自分でオーバーダブしてるなど、山下達郎化してますが、その時やりたいこと全部詰め込みたかったのか、尺の短い作品が盛りだくさんで、面白いのはギターにこだわらずピアノ曲を演ったりしてるところ。シングルも出てる「piano」はもともとギターのパート無しで考えてたらしく、驚いたレコード会社が「今度のCharのシングルはギター無し」について会議になって、じゃぁギター入れるよとちょこっとスライド弾いてかぶせたって話がありました。
そんな色んなエピソードが観られるのでぜひDVDとCDセットで楽しんでください。
あとこのCD、ん?ドゥービー・ブラザーズ?って曲が多いと思うんだけど、気のせいかな?
2007/08/13
VOX V847

おなじみVOX WAH-WAH V847。中古で購入(H14年の販売店印があったので、その頃の製造と思われます)。
マルチエフェクタはなんでもできる反面やっぱり設定が面倒くさいのと、音がメーカー色で均一化して飽きてしまう。単体の方が選べる楽しさもあるしね。
それで、これの購入時に新品もあったので弾き比べてみました。とっても安くて多機能のBEHRINGERのHEL-BABEもついでに比べました。
V847の新品は、その時初めて知ったのだけど、「DCジャックがついてインダクタが昔のものに戻りました」と値札に説明書きが。しかも¥10,000切ってるし。インダクタの製造メーカーによってこきおろされた経緯のあるV847ですが、ほんとにあの赤いやつに戻ったんかな、んー中身見えないし。とりあえず中古と音を聞き比べようと試奏を依頼。結果、中古の圧勝。新品で売られてたやつはSW Onの時の音が超痩せます。他気づいた点をあげると、
・アンプをクランチ気味にセッティングして弾いていると、Onした時クランチしなくなる
・さらに高音がピキピキしていやな音になる
・ペダルの踏み込みによる音の変化が何か安っぽい。あのコゥワァァァァアって感じが無い。
・低音でのブーミング感が無い
と、ざっとこんな感じです。DCジャックが付いたのは魅力ですが、音がメケメケな分には仕方ない。
ついでにBEHRINGERの事を書いておきますが、質感は全面合成樹脂の割にはまあまあの重量感。ワウの変化量やBOOSTの調節、ペダルを放すと勝手に戻ってOffしてくれる、さらにbypass outのジャックが別にあるなどモダンな仕様満載ですが、音の変化量が少ないのが残念。カッティングのみで効きの甘いワウを安く探してるならばいいでしょう(それならオートワウでいいか)。なんと言っても中古で¥3,980です。
BEHRINGERは嫌いじゃないですよ。V-TONEアンプモデラーADI/GDI-21は音のコンセプトがはっきりしてるから、OD兼ブースターとして便利です。なんかいろいろ改造してプレミアついちゃってるBOSS DS-1なんかよりもいじくり甲斐のあるODみたいなもんですかね(Modifyで商売してる方すいません)。
VOXに戻りますが、DCジャック付きの新品はMade in Chinaでした。中国製が悪いというより、もともとあるものをコストダウンした結果ですね。V847は基板見れば何でこんなもんに1万円以上も払うのかと思うほどスカスカの回路だけど、音を聞けば納得の製品だったのに、質もスカスカにしてしまっては、1万円はVOX WAHの名前に払ってることになりゃしないか? Re-issueやロングセラー製品はこっそり仕様変更したり製造拠点変えたりしますが、それって使う側にとっては結構リスクがあるよな、と実感。同様の経験はギター本体でもあったので、後で書きます。
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