先日の山梨からの帰り道、ほとんど深夜だったですが、高速を降りてすぐネオンまたたく夜の街中を通って家に帰ります。このネオンを見ると、帰って来たなぁと気が抜けるんですが、「旅は九里をもって半ばとすべし」がOne of 座右の銘、眠い目をこすってもう一度気を引き締めた時に、ラジオから流れてきた曲が「It's Not Going That Way」。
夜の街を、時速47kmくらいで(おいおい)のんびりクルーズするのに、とても気持ちいい曲です。まるで映画のよう。ふと「タクシー・ドライバー」の一場面(冒頭とエンディングでデニーロがダウンタウンをタクシーで流すところ)が浮かんできました。
1967年、アトランティック時代のアルバム「For Once In My Life」に入っています。試聴はこちらから → HMV
秋の夜長をしっとり過ごしたい方はどうぞ。
2009/10/21
2009/10/19
山梨県甲州市勝沼町 ぶどうの丘
この時期出かけるには覚悟のいる中央道に乗って勝沼に行って来ました。ぶどうの季節は車もたわわに実り、小仏トンネルは毎週30km渋滞です。
旅のお供は、LUMIX DMC-LX1。先日修理したFZ5もおまけに連れて行きました。キャップがLeicaだって? 一点豪華主義なんですよ(意味違うな~)。
そうそう、今回Picasaアルバムに画像掲載したので、画像のリンク先で虫眼鏡ボタンか、画像の左上にある「ダウンロード」をクリックすると、大きな画像が見えます。ブラウザの「戻る」で記事に戻って下さい。
目標は勝沼町にある「ぶどうの丘」です。観光地っぽくて嫌だという人もいるようですが、甲州のワインがまとめて試飲できるので私は便利と思います。小高い丘にあるので眺めもいいし、温泉もあるのでいいですよ。
早速ぶどうの丘についたところで、FZ5とLX1の比較です。次の画像、上がFZ5、下がLX1です。逆光処理能力について見たかったので、わざと太陽を入れてあります。私が意図した画像はFZ5の方が近いですね。モヤがかかった遠い山の上に雲が浮いているところを、太陽の輪郭を残しつつ写し取るという、非常に面倒くさい露光処理を、FZ5は特に何もすることなくやってくれました。画素数の差があるので解像感は異なりますが、古いとは言え見事なもんです。LX1も露出調節をすればなんとかなるんでしょうが、「簡単に、意図に沿った」撮影ができるという意味ではFZ5の勝ちでした。
FZ5
LX1
次は順光での遠景です。やはり上がFZ5、下がLX1。解像度の違いからLX1の方がくっきり見えますが、よく見ると画像エンジンの処理に差があります。FZ5は極端な味付けは無いですが、LX1は色合いが濃くなってます。そのせいもあって、くっきり見えるようです。どちらのカメラも画像処理設定は標準にしてるので、この辺も好みに差が出るでしょう。
FZ5
LX1
古いカメラでうだうだ言うのはこれ位にして。「ぶどうの丘」の売店でタートヴァンを買って、地下のワインカーヴに入ります。
これがタートヴァンです。タートヴァンとは昔ソムリエが王様の毒見のために使った、金属のカップのことです。タストヴァンとも呼ばれますね。暗いワイン蔵でも注いだワインの状態が良く見えるようにするため、この形状・材質になっているそうです。
こちらは白ワインの棚。右の中ほどにある樽は試飲したワインを捨てる「吐き樽」です。試飲と言ってもここには70~80銘柄くらいはありますから、全部飲んでいては酔いつぶれてしまいます。だから口に含むだけで飲みません。まずボトルを開けて匂いを嗅ぎ、気に入らなければそれは試しません。香りに違和感がなければタートヴァンに少し注ぎ、軽く口の中で転がして捨てます。混んでいるとなかなか出来ないですが、何種類も続けて試す際、吐き樽に捨ててもタートヴァンに前のワインの雫が残っているので、次に試すワインを一度注ぎ、すすいで一旦捨ててから、もう一度注いで試します。今回は運良く2、3組の客しかいなかったので、全部そうやって試せました。
こっちはロゼと赤。写真のとおり、誰もいないでしょう? ほぼ独り占め状態。
このワインカーブは手際良く回れば1時間位でほぼ全部試せます。タートヴァン¥1,100で試飲自由なので、本当に飲む気で来た人はお徳かもですね。大抵夫婦連れで来てるおっちゃんはべろんべろんになってます。今日も、多分ご近所から来られたご夫婦で、奥さんが次ぎから次へと注ぎまくるのでお父ちゃんはすでに酩酊、私もお酌してもらっちゃいました。
このご夫婦が「蒼龍のワインはうまいぞ」とおっしゃっていました。私がかれこれ20年ほど前に初めて勝沼に来た頃は、蒼龍はおいしいと思いました。でも最近は甘みが多く感じられ、蒼龍は敬遠しがちです。私の口が変わったのか・・・
どうも全体的に勝沼の白ワインは甘めな気がします。甲州種だからなのか、それとも日本人は甘口好きが多いから酒造側もそうなってしまうのか。このワインカーヴは辛口、甘口で分けてありますが、甘口の棚の前でうまいうまい言ってる人が多いです。辛口コーナーでも気に入ったのは見つからず、結局今回は白を1本も買いませんでした。
買って来たのはこれ。
(左)大和葡萄酒 「十二原」
(右)シャトー勝沼 「生詰め勝沼」
十二原はメルロー種のフルボディで、とても味わい深く、また香りがいいです。極端な樽の匂いはしませんが、ほのかな木の香がします。
生詰め勝沼はハーフボディですが、決して「軽め」ではなく、ブラック種のしっかりとした赤で、それでいて爽やかな印象を受ける、まさに「生詰め」という感じです。
そしてお土産にもちろんこれも。黒いのはルーベルマスカットと甲斐路の交配種「ウィンク」、緑のは「シトロンネル」というロシア種です。最近はロザリオ系のシャリシャリしたものが好みです。ただの甲斐路だと、青臭さや、時に何故かしら薬臭さを感じることがあるのですが、この2種はおいしかったですねぇ。どちらも一般の店舗にはあまり並ぶことの無い品種なので、それもまた山梨にわざわざ行く楽しみでもあります。買ったのは勝沼ICからぶどうの丘に行く途中の、その名もめでたい「大吉園」というぶどう園です。その昔、まだ私がバイク乗りだった頃に毎年通っていたぶどう園です。なぜここという理由も特にないんですが、初めて勝沼で入ったところがここというだけで、その後もずっとお世話になってます。この記事の書き出しに載せたぶどうも、ここでおまけにもらいました! ん~、なんだかんだ言っても巨峰はうまい。
というわけで、やっぱり秋はぶどうとワインが一番。ほんの少しですが休暇報告でした。
◆ リンク
- 勝沼 「ぶどうの丘」
- 大和葡萄酒株式会社
- 株式会社シャトー勝沼 (「生詰め勝沼」は掲載されていません)
- 蒼龍葡萄酒株式会社
- ぶどう園 「大吉園」
2009/10/12
blogの功罪
ネット上を徘徊してるといつも思うのですが、Googleなどでキーワード検索すると、おそろしいほどいらんblogが引っかかります。何かを調べたいと思っても、どっかの書き物を引用しただけのページが検索結果に出てくると、ゲンナリしてしまいます。
私がとりわけ大嫌いなのが、「~だそうです」と「~なのかな」で結んだだけの商品紹介。買ってもいないのに商品記事にリンクを張って、「発売開始だそうです」なんてページ、一体誰が喜んで読むでしょうか。
ネット・マナーというものがあるのなら、それは誹謗中傷や犯罪性だけでなく、無意味なページを作らないというのも大事なことと思います。何が無意味か?少なくともblogとアフィリエイトがなかった頃はこんなにクソページはなかったと思いますよ。
かく言うこのblogも人から見ればクソblogかもしれませんが、少しでも誰かが読んで参考になるようなことが書ければと考えながら続けていく次第でございます。
私がとりわけ大嫌いなのが、「~だそうです」と「~なのかな」で結んだだけの商品紹介。買ってもいないのに商品記事にリンクを張って、「発売開始だそうです」なんてページ、一体誰が喜んで読むでしょうか。
ネット・マナーというものがあるのなら、それは誹謗中傷や犯罪性だけでなく、無意味なページを作らないというのも大事なことと思います。何が無意味か?少なくともblogとアフィリエイトがなかった頃はこんなにクソページはなかったと思いますよ。
かく言うこのblogも人から見ればクソblogかもしれませんが、少しでも誰かが読んで参考になるようなことが書ければと考えながら続けていく次第でございます。
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