突然ですが、これ買いました。
素人が手を出すと身の破滅とも言われる(か?)、ハッセルブラッドです。
flickrでローライフレックスの写真に魅せられてしまい、昔Seagullでちょこっと中判撮ってみたこともあって、また6x6撮りたいなー、なんて思ってしまったのが運の尽きでした。
ホントにこれ金食い虫です。中古ボディの値段は最近随分下がって来ており、一番ポピュラーな500CかC/Mならレンズ無しで程度そこそこで良ければ2万円出さなくても手に入ります。私が買ったのも、パルパスやシャッター幕はピカピカの綺麗な80年代製の個体で、マガジンと、しかもプリズムファインダーPME-51付きで4万円少々。PME-51の中古単体だけでも4、5万円位してるので、これはラッキーだったです。
しかーし、レンズが高い。500xはフォーカルプレーンではないので、ボディなんていわばただの箱、大事なのはレンズというわけです。しかも、ハッセル病というのがあるかわからんですが、500xはすでに現行機ではないという焦燥感なのか、手に入るアクセサリーは見付けたら片っ端から買っておかねばみたいな欲望がムズムズと湧いてきます。
これまでに手に入れたものを掲げるので、長文覚悟でアホの様子を見たって下さい。まずはボディ関係。★マークは国内正規代理店販売品(シュリロ・トレーディング)の意味です。
- 500C/M★ボディ
- これを手にした日から金が湯水のように出て行く。
- PME-51 アイレベルプリズムファインダー
- アキュートマット付きで非常に見やすい。露出計も助かる。が重い。
- ファインダーカバー(底面用)
- Vマーク入りのただのプラスチックの板。プリズムファインダーの底がぽっかり開いた状態で保存するのは、プリズムガラスに傷がつきそうで精神衛生上よろしくないのをなんとかするためのパーツ。ひょっとするとシュリロから¥800位で入手出来るのかもしれないが、ヤフオクでは常に¥2,000以上で落札されているので、今は売ってないものなのかも。と信じて¥2,211で落札。だけどやっぱりこんなもの多分自分で作れる程度のもの。
- フィルムマガジン(A-12★ x 2個、A-12★無し x 1個、A-24★無し x 1個)
- ボディに付いて来たのが相当古い★無しだったので、予備も兼ねて買い足していく。中野のあの店で綺麗な★付きが買えたので追加はしばらく休み。120だとどうしてもフィルム換装が面倒なので220用のA-24も欲しいが、24枚撮りフィルムのお徳感がまったくないのでA-12でいいか。と思ったがやっぱり24枚用も持っておこうとキタムラで購入。キタムラは時々びっくりするような破格でハッセル品を出すので要注意。
- ウェストレベルファインダー(新型、旧型各1個)
- ボディにはPME-51が付いてたがこれが無かったので追加。ボディをヤフオクで落札した日に合わせて美品の落札を狙うも、こんなペラペラのパーツが8千円超えにビビり競り負け。後から考えるとそれは破格だったのを悔やむ。後日新型を1万以上で落札。後日旧型美品も¥9,000ほどで落札。これは安かった。なんで2個か?予備ですよ予備。
- 巻き上げクランク(レバー付き、レバー無し各1個)
- 写真の旧タイプのレバー付きを新宿のあの2階の店で入手。無傷の美品。こんなのが5千円かと2日通ってしぶしぶ購入も、やはりこれも相場よりかなり安かった。
- 後にレバーの無い丸いだけのものを新宿のあの地下の店のショーケースの隅に埋もれてたのを発掘し回収。オリジナルのケース付きで¥2,000だったのは驚き。
- 露出計内蔵巻上げノブ
- セレン式メーター内蔵。反射/入射両用。正確じゃないが目安にはなるので、あると便利。馬鹿にされるだろうがほとんど反射で使ってても結構なんとかなる。これ買ってからPME-51と巻き上げクランク類はほとんど出番なし。
- 旧標準スクリーン
- アキュートのスプリットはプリズムビューでは便利だがウェストレベルでは見づらくて仕方ない。昔の標準スクリーンが1千円で新宿にあったので買ってみたが、これも暗くて使う気がしない。やっぱアキュートDのグリッドが欲しい。
- 純正ポラロイドバック 100
- ライティング・テストや仕上がりのプレビューの意味で使うのが本来の使い道だが、持ってると楽しそうだったので購入。でもフィルムは一般には10枚で2千円もするフジのフォトラマしか入手出来ないので、おいそれとは使えない。
- 純正よりも、npcやARCA-SWISSのが安いし、ARCA-SWISSはガラス板が無い分クリアな気もするが、ポラの液漏れでシャッター幕が大変な事になるのが怖くて純正にした。多分そういったボディー保護の目的であのガラスは付いてんだと思う。幕は命です。
- 中古でも¥10,000以上しているが、たまたまヤフオクで即決¥6,000だったので即決断。しかし後日ジャンク¥1,000を見つけ、なんだかなぁと思いつつそれも回収。勿論使用に問題なし。
- ボディのバックカバー
- マガジンはずした状態では、これ無いと怖くて置いておけない。改めて幕は命です。
- ストラップ
- アクセサリでこれが一番悩んだ。評判の良いOP/TECHスーパープロを買ってみたが、金具の抜け留めのプラスチックが引き蓋やマガジンのクランクにゴリゴリ当たるのが気に入らず、アルチザンのに変える。
- アルチザンACAM-505はしっかりした作りで気に入ってたが、なんと、こともあろうに撮影中に金具がはずれた。左手でボディ構えてる状態だったので落下はしなかったが、背筋が凍った。別に不良品だったわけでなく、使ってるうちに自然に取れてしまった。このタイプの金具はハッセル標準品もそうだが抜け留めがなく、はずれても不思議じゃない。一応マップカメラに文句を言いに行って返品交換してはみたが、金具はまったく同じものだし、そのまま使うのは不安で仕方ないのでOP/TECHのパーツを参考にして金具のベロが浮き上がらないように固定するパーツを塩ビで自作。以降問題なし。でもこのタイプの金具っていい加減な構造だと思う。ボディとレンズをアスファルトに落としたら、泣いても泣ききれんでしょう。何故ハッセル社は何十年も売り続けてて、絶対はずれない金具を作ろうとしないのか。
と、ボディ周りはこんな感じです。おそろしい。今改めて電卓叩いたら大変なことになってました。本当にとりつかれたように揃えてしまった。
続いてレンズも書こうと思ったけど、ドキドキしてしまったので、それは後日にします。みなさんもハッセルに手を出す時は気をつけて。くれぐれも相場より安いものを見つけたからって色々買いまくらないでください。万単位のものをこれは安い!と思った時は感覚が麻痺してます。Canon EOS 5Dでも買った方がよっぽどまともな写真人生を送れます。
2 件のコメント:
あらら。やってしまいましたね!
そうそうレンズなのよハッセルは。俺は使った事無いけど、きっと素晴らしい階調なのでしょうなぁ。特に黒と赤!
しかし同じ金なら、カスタムギター作りなさいよ(笑)
ハッセルのAE性能がどれほどかわからんが、慣れるまでかなりなフィルムが必要になるね。
でも、何故今更ハッセル?風景写真にでも目覚めたかな?
俺の方は645を大切に使って行こうと思ってはいるが、645はカジュアルには撮れないホールド感だから、本当は昔から街撮り用にマミヤ6かマミヤ7が欲しいのですよ。
あれ首に下げて(重いが)街撮りするのは、カメラ女子と差別化できてオジさまの優越感?に浸れるかと・・・
まぁ、今はそこにはコストはかけられないが・・・
超広角レンズ一本で勝負してみ!面白いと思うよ!
フィルムは俺は富士だな。
実は最初にウエストレベルカメラの勉強のためにブロニカを買ったんよ。使いやすさではブロニカのがはるかにいいね。重いが。こっちはレンズがニッコールかゼンザノンの数種類しか無いので、システムは割りと簡単に安価で揃っちゃったりします。
で、このスタイルの6x6で撮って行く楽しみが分かったんで、ローライ、ブロニカと比べて今後使って行く上で、中古市場に一番レンズやパーツが出回ってて装備を揃えやすく、修理が可能で、情報が豊富でって考えたらハッセルだったんよ。あと自慢するため。
レンズは高いけど、ハッセルなら揃える楽しみも多いしね。
しかし、写真の出来はブロニカの方が良かったりします。
スタイルは街撮りです。これ構えて立ってるとみんな見事に避けて行きます。ビデオカメラに見えるんだろうなー。
あ、ハッセルのプリズムファインダーはAEでなくてただの露出計です。間違えました。
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