今回は、G-120の内部潜入です。
まずはテールエンドから。
かなり埃がたまっていましたが、エアダスタで吹き飛ばしました。こういう手の届かない部分の掃除は大変です。バックがぽこっと取れてふきふきできたらいいのにと、アコースティックギターを掃除するたびに思います。
トップのブレイシングは、スチール弦ではXブレイシングですが、ガットでは扇状です。それにしても細いですね。バックの力木もなんとなくついているという感じ。
トップを横断する力木とブレイスの継ぎ目もあまり綺麗ではありません。まあ見えないところですから。サイドの補強材もバルサみたいですが一応ついています。
上の写真をよーく見るとわかりますが、トップは単板ではなく3枚合わせでした。なんかこう、どんどん情けなくなって来ました・・・
ネックブロックです。しかし、ガットというのは実にあっさり出来てますね。トラスロッドも無い。
スプルースというのは時が経つにつれ松脂が固まってきて、次第に音が締まって来るという効果があります。でもここまで乾いちゃっちゃねぇ。
それで、ワックスです。
普通はボディはレモンオイルなどで磨くのですが、ラッカー仕上げの場合まずいことになるので、ラッカーにも使えるワックスをかけます。
これはHOWARD PRODUCTS "SUNWAX" で、ビーズ(蜜ロウ)、カーノバ、オレンジオイルの混合ワックスです。ギター専用というわけではなく、ラベルにOutdoor Furniture Waxとあるようにもともとは天日に当たる家具(屋外用ベンチなど)の保護のため塗るワックスで、UV Protectionの効果もあります。
このワックスを、割とたっぷりめにボディに伸ばし、ギトギトがツヤツヤになるまで塗りこみます。カサカサお肌に保湿ローションみたいな~。ワックスは表面の塗装を保護するのみで、木材に滲み込んでしまっては元も子もありません。楽器屋さんに置いてあるレモンオイルでサラサラの液状のものは、ウレタン塗装のボディには使えますが、クラックがあったりするとそこからどんどん滲み込んで行きます。このSUNWAXはねっとりしており、ラフにかけても滲み込みは遅いでしょうし、クラックのある箇所はすぐに拭き取れば大丈夫でしょう。
それにしても、どうしてここまで手をかけるのか。捨てられないんですね。先日ペグの交換用にGOTOH 35G420を買いましたが、寸法が微妙に合わないので35G620を注文しました。ついでにFishmanのナイロン弦用ピックアップも。あー、安い新品のガットが買えてしまう・・・
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