そのアイバニーズの、日本では結構めずらしいSOUNDTANKシリーズのファズです。
ファズって嫌いだったんですが、ジミヘンに懲りだしてからその押し出すようなパワーと、60~70年代への回顧感も相まって、ODよりも好きになってきました。もっともブチブチビービーモーモーのファズは好きじゃないですけど。
で、このSOUNDTANK SF5は1989年製造開始した、割と短命の5シリーズFXのひとつですが、ボクの持ってる初期モデルはボディが金属で、後期モデルはプラスチックです。SOUNDTANKは中国のDaphon InstrumentのOEM製品ですが、同シリーズのTS5はTubeScreamerと言われてますし、このSF5はOverdriveの元祖とも言える、超希少なIbanez OD850(後OD855)やIbanez OD9と回路的にほぼまったく同じと言っていいほどです。傾向としてはBig Muff系と思います。
多分このFXを作り始めた頃はDual OPAMPを使ったまろやかな歪みの分野が出来ていたので、トランジスタによる歪みものはひっくるめて"FUZZ"とされてしまったんでしょうね。単なる音の傾向で名前を変えていても、回路的には「これいっしょやん」みたいなのを見つけると、70~80年代頃ってアナログ的な試行錯誤の時代だったんだなぁと感慨深いです。
例えばBOSS DS-1が人生初の歪みだったボクにとっては、maxon D&SはDistortionにしてはずいぶんゴリゴリバリバリしてると思ったし、BOSS OD-1を初めて弾いてODは歪まないと思ってたらOD-3はいい音してたなぁとか。結局D&SもOD-3もトランジスタで、元々はマフの系譜だったとようやくわかった次第です。こういう中身の見方が出来るようになるとFXの選び方に幅が出来て楽しいですね。
そうそう、SF5は後期FZ5に改名してます。
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