更新一発目は1984年製、東海楽器のエフェクターTxxシリーズの初代モデルTDS-1です。ガルウィングが特徴。結構好きです。写真は踏みつける部分のゴムをはずしてあります。
多分BOSSがOEMしてたんだろうなぁ、という感じの作りです。回路は確認してないですが、似たような音がしますね。だけどこっちの方がなんとなくRoland特有の作りこみ感が無い気がします。気分的なもんも多いでしょうけど。
ボディーが銀色、ツマミ部分の文字やモデル名のフォントがそっけないゴシック体で、LEDが長方形のものは初代です。この後LEDだけ丸くなったのが2代目、ボディーが黒くなったのが3代目です。黒ボディーはおそらく1985年。この間、モデル名はずっと同じままです(TDS-1はずっとTDS-1。他にコンプレッサーやフランジャーも同様)。回路に変更があったかどうかは未確認です。
後にTDS-2と言う名で外装が大きく変わってガルウィングを廃止したものが出ますが、どうも基板はTDS-1とプリントしてあるらしく、外装だけ変えたっぽいです。
このBOSSスタイルの電池ハウジングを持ったものは、ゴムブッシュがダメになりますが、別に純正パーツ取り寄せなくてもこんなもんで補修できます。使ったのはTAKACHI NG-79-Cです。色んなサイズがあるので、穴の大きさに合わせていろいろ持ってれば大抵合います。
このFXはヤフオクで¥2,100で落札したんですが、ツマミが1個割れてたせいか、誰も入札しませんでした。一人勝ち。東海シリーズは日本ではあまり人気ないですが、海外ではお得な価格で音が良いと、すごく人気があります。多分フェンギブコピーモデル全盛の時代にガンガン輸出したんでしょうねぇ。
昨日ツマミを探しに秋葉原に行きましたが、20年以上前のこのFXについていたオリジナルのツマミが、まだ売っていたんですよ。写真の左が割れてしまったツマミ、右側が買ってきた新品です。製造はどちらもSATO PARTS。時を越えて出会えた初恋の人のような(意味不明)、そんな感動。
肝心の音ですが、とっても使いやすいです。歪み量は十分、TONEをしぼり気味にしてDISTORTIONを2時くらいにしておくと、ギターのボリューム次第でクリアなクランチからハードなディストーションまでご機嫌な音色を出します。歪み音に特徴が無いといえば無いので、個性的な音作りは難しいかもしれませんが、まとまりのある音とも言えます。
同シリーズは
- TCO-1(Compressor)
- TDS-1(Distortion)
- TFL-1(Flanger)
- TMD-1(Metal Driver)
- TCH-1(Chorus)
- TDL-1(Analog Delay)
- TXC-1(Exciter)
- TOD-1(Over Drive)
とあり、上からTCH-1まで捕獲済み(TFL-1は以前レビュー投稿してます)。DelayやExciterは中古市場の出回り数が少ないからか¥10,000超えてるし、いらないかなぁ。
東海シリーズはコレクターの中では結構キワモノに当たりますが、頑丈さと素性の良さ、比べて市場価格の手頃感から、持っててもいいと思いますよ。Chorusなんか¥450だったし。
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