2007/10/03

MAXON OD-820 Over Drive Pro, DS-830 Distortion Master

MAXONの安定したイメージというか、どこに出しても恥ずかしくない子に育ちました的な製品に没個性を感じながらも、結局定番に落ち着いてしまう人間の悲しさか。それでもたゆまぬ歪みへの追求は止みません。で、ODとDSの弁当箱シリーズです。

OD-820は謎多き九龍ケンタと非常に良く似た回路を持つと言われています。わざわざ意識してかMAXONのホームページでも比較記事にされており、音色は良く似ていると思います。良くも悪くもいわゆるTS9系の音です。てことは九龍はTS9一族の系図に載るんですよね。なぜ6万も7万もするのかはそれこそ謎の謎ですが。Charのせいだとしたら怒るでホンマに。

TONEの効きが良くないと言われるいろんなODが多い中で、OD-820は割とTONEが効きます。12時方向よりやや絞り気味にした時の、ハーフトーンのようなコワっとした音が何ともTS系独特のMid Comp感でやっぱり気持ちいいです。JL&CのTRI CYCLEでよく聴かれる音ですね。これがあるからTS系は止められない。

DS-830。ODは大音量のクランチしたアンプで弾く機会がなかなか持てない宅弾き野郎にはいつも歪み感が物足りなく感じるので、ためしにディストーションを入れたんですが、このDSは使いにくい。何がって中途半端なんすよ。OD-820のDRIVEツマミをいっぱいに回して、もっと回すとDS-830になったって感じで、音も非常に良く似てます。GAINを絞るとODとしても十分使えます。これ本当にディストーションなんですかってくらいピッキングニュアンスが出ます。弱く弾くと歪まないし、強く引くとバリバリに歪むし、BOSS Dyna Driveみたい。で、それなら良く出来てるじゃんとも思いますが、DSって名前に期待するジャーっていう音じゃなくて、やっぱOD的な音が中途半端に感じる所以かもしれません。やっぱ私はファズ好きなのかも。

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