2007/08/14

Char / 天邪鬼 Amano-Jack



音楽は音を楽しむって書くんだよ.....そんなCharの台詞が聞こえてきそうなアルバム。作成過程を収録したDVD『Amano-Jack Movin'~The documentary on studio work & live tour of Char ~』が発売されてますが、これを先に観てからアルバムを聞くと、ここでこんなことしながらアルバム作ったんだなって場面が目に浮かびます。

Char自身が、昔のレコードってそれを演奏して録ってるスタジオの空気が聴き手に感じられたじゃない、そういうのが作りたいんだ、というようなことをDVDの中で語ってますが、その思いが伝わってきます。この録音のためだけにサロンみたいなスタジオを芝浦に作ったり、録音設備は防音壁にかこまれた金魚鉢でなく部屋に卓を置いてるだけだったり、ほんとやりたい放題です。1979年のFREE SPIRIT、1994年のPINK CLOUD解散と、彼は綿々と音楽を"楽しむ"ことへの姿勢を通し続けてますが、ほんと楽しそうです。商業活動としてのCD製作効率とコスト削減に突っ走る音楽産業への反抗と言やぁアンチテーゼとかメッセージとか面倒な話になるけど、やりたいことやってますってことかな。

ほとんどの曲の楽器の各パートを自分でオーバーダブしてるなど、山下達郎化してますが、その時やりたいこと全部詰め込みたかったのか、尺の短い作品が盛りだくさんで、面白いのはギターにこだわらずピアノ曲を演ったりしてるところ。シングルも出てる「piano」はもともとギターのパート無しで考えてたらしく、驚いたレコード会社が「今度のCharのシングルはギター無し」について会議になって、じゃぁギター入れるよとちょこっとスライド弾いてかぶせたって話がありました。

そんな色んなエピソードが観られるのでぜひDVDとCDセットで楽しんでください。

あとこのCD、ん?ドゥービー・ブラザーズ?って曲が多いと思うんだけど、気のせいかな?

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