2009/10/21
It's Not Going That Way ~ Carmen McRae
夜の街を、時速47kmくらいで(おいおい)のんびりクルーズするのに、とても気持ちいい曲です。まるで映画のよう。ふと「タクシー・ドライバー」の一場面(冒頭とエンディングでデニーロがダウンタウンをタクシーで流すところ)が浮かんできました。
1967年、アトランティック時代のアルバム「For Once In My Life」に入っています。試聴はこちらから → HMV
秋の夜長をしっとり過ごしたい方はどうぞ。
2009/10/19
山梨県甲州市勝沼町 ぶどうの丘
この時期出かけるには覚悟のいる中央道に乗って勝沼に行って来ました。ぶどうの季節は車もたわわに実り、小仏トンネルは毎週30km渋滞です。
旅のお供は、LUMIX DMC-LX1。先日修理したFZ5もおまけに連れて行きました。キャップがLeicaだって? 一点豪華主義なんですよ(意味違うな~)。
そうそう、今回Picasaアルバムに画像掲載したので、画像のリンク先で虫眼鏡ボタンか、画像の左上にある「ダウンロード」をクリックすると、大きな画像が見えます。ブラウザの「戻る」で記事に戻って下さい。
目標は勝沼町にある「ぶどうの丘」です。観光地っぽくて嫌だという人もいるようですが、甲州のワインがまとめて試飲できるので私は便利と思います。小高い丘にあるので眺めもいいし、温泉もあるのでいいですよ。
早速ぶどうの丘についたところで、FZ5とLX1の比較です。次の画像、上がFZ5、下がLX1です。逆光処理能力について見たかったので、わざと太陽を入れてあります。私が意図した画像はFZ5の方が近いですね。モヤがかかった遠い山の上に雲が浮いているところを、太陽の輪郭を残しつつ写し取るという、非常に面倒くさい露光処理を、FZ5は特に何もすることなくやってくれました。画素数の差があるので解像感は異なりますが、古いとは言え見事なもんです。LX1も露出調節をすればなんとかなるんでしょうが、「簡単に、意図に沿った」撮影ができるという意味ではFZ5の勝ちでした。
FZ5
LX1
次は順光での遠景です。やはり上がFZ5、下がLX1。解像度の違いからLX1の方がくっきり見えますが、よく見ると画像エンジンの処理に差があります。FZ5は極端な味付けは無いですが、LX1は色合いが濃くなってます。そのせいもあって、くっきり見えるようです。どちらのカメラも画像処理設定は標準にしてるので、この辺も好みに差が出るでしょう。
FZ5
LX1
古いカメラでうだうだ言うのはこれ位にして。「ぶどうの丘」の売店でタートヴァンを買って、地下のワインカーヴに入ります。
これがタートヴァンです。タートヴァンとは昔ソムリエが王様の毒見のために使った、金属のカップのことです。タストヴァンとも呼ばれますね。暗いワイン蔵でも注いだワインの状態が良く見えるようにするため、この形状・材質になっているそうです。
こちらは白ワインの棚。右の中ほどにある樽は試飲したワインを捨てる「吐き樽」です。試飲と言ってもここには70~80銘柄くらいはありますから、全部飲んでいては酔いつぶれてしまいます。だから口に含むだけで飲みません。まずボトルを開けて匂いを嗅ぎ、気に入らなければそれは試しません。香りに違和感がなければタートヴァンに少し注ぎ、軽く口の中で転がして捨てます。混んでいるとなかなか出来ないですが、何種類も続けて試す際、吐き樽に捨ててもタートヴァンに前のワインの雫が残っているので、次に試すワインを一度注ぎ、すすいで一旦捨ててから、もう一度注いで試します。今回は運良く2、3組の客しかいなかったので、全部そうやって試せました。
こっちはロゼと赤。写真のとおり、誰もいないでしょう? ほぼ独り占め状態。
このワインカーブは手際良く回れば1時間位でほぼ全部試せます。タートヴァン¥1,100で試飲自由なので、本当に飲む気で来た人はお徳かもですね。大抵夫婦連れで来てるおっちゃんはべろんべろんになってます。今日も、多分ご近所から来られたご夫婦で、奥さんが次ぎから次へと注ぎまくるのでお父ちゃんはすでに酩酊、私もお酌してもらっちゃいました。
このご夫婦が「蒼龍のワインはうまいぞ」とおっしゃっていました。私がかれこれ20年ほど前に初めて勝沼に来た頃は、蒼龍はおいしいと思いました。でも最近は甘みが多く感じられ、蒼龍は敬遠しがちです。私の口が変わったのか・・・
どうも全体的に勝沼の白ワインは甘めな気がします。甲州種だからなのか、それとも日本人は甘口好きが多いから酒造側もそうなってしまうのか。このワインカーヴは辛口、甘口で分けてありますが、甘口の棚の前でうまいうまい言ってる人が多いです。辛口コーナーでも気に入ったのは見つからず、結局今回は白を1本も買いませんでした。
買って来たのはこれ。
(左)大和葡萄酒 「十二原」
(右)シャトー勝沼 「生詰め勝沼」
十二原はメルロー種のフルボディで、とても味わい深く、また香りがいいです。極端な樽の匂いはしませんが、ほのかな木の香がします。
生詰め勝沼はハーフボディですが、決して「軽め」ではなく、ブラック種のしっかりとした赤で、それでいて爽やかな印象を受ける、まさに「生詰め」という感じです。
そしてお土産にもちろんこれも。黒いのはルーベルマスカットと甲斐路の交配種「ウィンク」、緑のは「シトロンネル」というロシア種です。最近はロザリオ系のシャリシャリしたものが好みです。ただの甲斐路だと、青臭さや、時に何故かしら薬臭さを感じることがあるのですが、この2種はおいしかったですねぇ。どちらも一般の店舗にはあまり並ぶことの無い品種なので、それもまた山梨にわざわざ行く楽しみでもあります。買ったのは勝沼ICからぶどうの丘に行く途中の、その名もめでたい「大吉園」というぶどう園です。その昔、まだ私がバイク乗りだった頃に毎年通っていたぶどう園です。なぜここという理由も特にないんですが、初めて勝沼で入ったところがここというだけで、その後もずっとお世話になってます。この記事の書き出しに載せたぶどうも、ここでおまけにもらいました! ん~、なんだかんだ言っても巨峰はうまい。
というわけで、やっぱり秋はぶどうとワインが一番。ほんの少しですが休暇報告でした。
◆ リンク
- 勝沼 「ぶどうの丘」
- 大和葡萄酒株式会社
- 株式会社シャトー勝沼 (「生詰め勝沼」は掲載されていません)
- 蒼龍葡萄酒株式会社
- ぶどう園 「大吉園」
2009/10/12
blogの功罪
私がとりわけ大嫌いなのが、「~だそうです」と「~なのかな」で結んだだけの商品紹介。買ってもいないのに商品記事にリンクを張って、「発売開始だそうです」なんてページ、一体誰が喜んで読むでしょうか。
ネット・マナーというものがあるのなら、それは誹謗中傷や犯罪性だけでなく、無意味なページを作らないというのも大事なことと思います。何が無意味か?少なくともblogとアフィリエイトがなかった頃はこんなにクソページはなかったと思いますよ。
かく言うこのblogも人から見ればクソblogかもしれませんが、少しでも誰かが読んで参考になるようなことが書ければと考えながら続けていく次第でございます。
2009/09/30
MXR PHASE 100 NO.M107
よーく見るとわかりますが、そう、INTENSITYのツマミが上向いてます。
これ中古のオークションで入手したんですが、買った時はぜんぜん気がつかなかったです。届いてみて初めて気付いて、改めて出品写真見たら上向いてました。
んー、改造品かと落胆しながら基板を確認してみたんですが・・・
ツマミとロータリースイッチの軸は切り欠きがあるので、上下逆につけようと思っても入らないから、付け間違えではないです。
しかも・・・・・・このロータリースイッチ、4ポジションじゃなくて8ポジション!!!
ロータリースイッチを交換した形跡も無いので、元々の仕様???
Webで調べられるものはいろいろ当たってみたのですが、こういった仕様のPhase 100が存在したという記事は発見できませんでした。音の方はと言うと、どうやら4ポジション分の音は切り替えが出来ています。8ポジションありますが、ツマミの可動範囲は時計で言うと8時半から時計回りに4時半までで、各位置と音色の関係は次のとおりです。
- 8時半・・・筺体の8時位置の波形図の音色
- 9時半・・・上記と同じ
- 10時半・・・筺体の7時位置の波形図の音色
- 11時半・・・上記の音色の高音を強調
- 12時半・・・筺体の5時位置の波形図の音色
- 1時半・・・上記の音色の高音を強調
- 2時半・・・筺体の4時位置の波形図の音色
- 3時半・・・上記と同じ
4種類の波形がそれぞれ2ポジションあることになりますが、そのうち2種類の波形については同じ音色のポジションがあるので、8ポジションあっても実質6段階切り替えになっています(8時半と3時半は無くても良い)。音自体はごく普通に使えるもので、正常な個体と比較したわけではないですが、特に使用上の問題は感じませんでした。高音が強調されると言ってもキンキンするのではなくクリアになる感じなので、かえって使えるポジションが増えたようなもので、得した気分です。
メーカーへの問い合わせはしてませんが、もしこういう仕様で製造したことが一時期でもあったのだとしたら、かなり希少なものだと思います。ただ、ポジションマークとツマミ位置が合わないという、製品としての基本的なポイントが満足できていない以上、Jim Dunlopがメーカーとしてそんなものを販売するか?という疑問もあり、何とも言えません。やっぱり改造品なのかなぁ。
もうひとつ考えられるのは、非常に良く出来た模造品?
オークションで入手と書きましたが、出品者は中古楽器店で、この事を伝えたところ非常に真摯に対応いただいたんですが、私の方が逆にこの奇妙な個体を返品するのが惜しくなり、このまま引き取ることにしました。その楽器店でも、こんなPhase 100は見たことないそうです。
もし何か情報お持ちの方がいたら、コメントよろしくです。
2009/09/29
関東・栃木 レモン
U字工事が、「栃木の子供はみんなこれ飲んでる」みたいな事言ってましたが、僕ら子供の頃こんなもの見た事なかったです。だいたい宇都宮餃子にしても佐野ラーメンにしても、元々それが生まれる土地柄や名産物的な歴史があって有名になったんではなくて、無理矢理観光ネタでひねり出した感が大きいですね。佐野ラーメンはプレミアム・アウトレット建設、宇都宮餃子は東北新幹線開通に合わせて創出した「名物」と私は考えとります。
で、レモンですが、粉ジュースの味がします。決して美味くは無いですが、話のタネにどうぞ。
やっぱり栃木の名産はかんぴょう!
2009/09/28
Karla Bonoff Live
いやぁ、ずっぽりはまりましたね。日本の田園風景がサンノゼ辺りに見えてきましたよ。この人の声はとても顔からは想像できないような美しい、いや違うな、少年ボイスというか、不思議な魅力のある声です。春先とか秋口に聴くとぴったりの曲調といい、郷愁にひたるにはこの上ないCDでした。
このCDは2004年のSanta Barbara, SOHOのライブ録音(「Baja Oklahoma」だけは東京)です。「NEW WORLD」以来アルバムを発表してませんが、2007年に奇跡的にこのライブCDがリリースされました。もともとはファンによるBoot-legが先に出て、後に公式発売になったという記事をどこかで見たような。2枚組みのライブにしては途中でダレることもなく、最後まで気持ちよく通して聴くことが出来ます。録音も良く、何より長いことアルバムを待ってたファンにとっては救いになったことでしょう。
日本のAmazonではとんでもない価格がついてますが、Amazon USAでは普通の価格で販売してるので、輸入版を探せばまだ入手できるかもしれません。
2009/09/25
BOSS CS-3 Compression Sustainer
2009/09/24
YAMAHA JX20 Guitar Amplifier
おそらく1980年頃の入手と思いますが、ヤマハのアンプです。店で買ったのでなく、誰かから譲ってもらった気がしますが、誰だったか覚えてない。そんなこんなで20年以上も持ってます。使い始めてすぐにガリが来たので、あんまり出番はなかったような。実家を離れるに当たって押入れにしまいこんでましたが、久しぶりに帰省して引っ張り出してみました。
ガリをなんとかしたかったのと、中身に興味があったので、分解してみました。OVERDRIVE回路は案の定JRC 4558DVが載ってます。この時代のヤマハのエフェクタは定番なんですかね。OEMのKORG ODV-1にもこの石が載ってたと思います。DVってグレードはDやDDよりややノイズ大目で安かったという情報を見かけます。
ガリは接点復活剤を注入して修復しました。このスプレーは一時的にしか復活しないし、後でホコリを固めこんでベタベタになるのであんまり好きじゃないんですが、まあこのアンプならいいでしょう。
このアンプ、昔はあんまり好きじゃなかったんですが、自分の耳が多少肥えて来たのか、20年寝かせて枯れたのか、結構いい音しました。せっかくJRC 4558使ってるんだから、もう少し回路に気配って使える音にしてくれてれば、もっと名機と言われたんでしょうが、そこはFシリーズとは違い廉価版普及モデルだったこともあって、まぁ限界はありますが。外装の色は他のアンプには無い迷彩系の茶色でカッコイイので結構好きです。
よせばいいのに、「哀しみの恋人たち」と「NAMI」をちょろっと。うろ覚えなのでミスってます。
Guyatone WA3 Wah Rocker
今シルバーウィークで実家におりまして、家に居ても暇なので近所のリサイクルショップをぶらぶらしてたら、見つけちゃったんですよー。いやぁ、あなどれないですね、田舎の中古市場。ほどほどな適正価格で、しかもピカピカです。
音の方ですが、ほぼ想像通りでした。シングルでは試してないんですが、ハンバッカーだとONした時に確実に音量が上がります。音割れするくらい。試奏したギターはレスポールタイプですが、PUポジションセレクタがセンターの時にフロントとリアをフェイズアウトするようにしてあり、出力が若干下がります。その場合は音割れしなかったので、シングル向きかもしれないです。
私はTHRESHOLDもDECAYも12時以下が好きですね。THRESHOLDを12時以上右に回すとミャウミャウ言い過ぎてくどいです。
2009/09/13
Guyatone PS-031 Distortion Pro
ということで、過渡期のAria、Guyatone、Korg、Pearl、YAMAHA、Tokaiのエフェクターは混沌としていてどれが本家の設計なのかわかりません。だから消えていったと考えられるのかもしれません。必死にいろんな製品を研究して、ベストと思われる回路を作ろうとしたのかもしれませんが、いじくり過ぎて元の個性を失くしてしまう結果になってしまったんでしょう。
2009/09/09
Panasonic DMC-FZ5 (その2)
外装部に見えるネジは全部はずします。あと、ストロボをポップアップすると奥に六角ネジがあります。こいつを1.5mmのヘクサレンチではずします。
本体後ろ側の液晶モニタのついたパネルをはずします。サイドは爪になってるので、割らないように注意しながら。私は割ってしまいました。まぁネジ締めれば問題ないですが。
次に、エンジンの載ったメイン基板をはずします。上の写真の赤丸のネジです。×印のネジははずす必要ありません。
この基板をはずす際に、左赤丸のバッテリ端子部分が本体にある爪などと干渉してうまくはずれませんが、その右の赤丸のネジをはずして、シャッターボタンのあるコントロール基板を引き抜きながらはずすとうまくいきます。このネジをはずすとバッテリホルダ部もはずれますので、メイン基板、コントロール基板、バッテリホルダをうまくからめながらズボっと抜いてしまいましょう。
バッテリ端子部分を拡大すると上のような感じです。赤丸のネジがキモです。
メイン基板がはずれたらもう少しです。上の写真の赤丸がレンズを留めているネジです。右上のは先にはずしてますね。これで各部位がバラバラになるまで分解できました。
レンズの鏡胴を繰り出す仕組みですが、ステップモーターがカムを介してレンズの内側の胴体を回します。胴体には斜めに溝が彫ってあり、外側の胴体の爪がこの溝をたどって前後に動くわけです。この溝を見てみると、鏡胴が一番引っ込んだ時に爪があたる溝が磨耗していくつも段差があり、電源を入れた時にこの段差のせいで爪が引っかかってレンズが前に出られないことがわかりました。
段差は紙やすりでなだらかにし、念のためステップモーターの歯車も少し回して鏡胴のカムの回転開始部分と噛み合う位置を変えて組みなおしました。こうすることで、長年歯車の歯とカムが同じ場所から回転開始していたことによる片減り(歯の磨耗)を修正できます。つまり、一番レンズが引っ込んだ位置からレンズを押し出すために、いつも同じ場所の歯で押し出そうとしているので、その歯が減ってしまう、ということですね。
ついでに、レンズユニット内部で何かがカラカラ言ってるので、取り出してみることにしました。内側の鏡胴と外側の鏡胴は前述の溝と爪で留まっているだけで、外側の鏡胴をそっと引き抜くと簡単にはずれます。どこのパーツかわかりませんが、1mmくらいのプラスチックの破片が出てきました。多分、前ユーザが、出なくなったレンズを引きずり出そうとして何か差し込んだものが折れたんだろう、と思いたいです。
補修完了したので、分解と逆の手順で本体を組み上げていき、修理完了です。レンズキャップをしたまま電源を入れてみても、自動停止とレンズの再繰り出しは問題なくなりました。
昨日直ったと思い、予備バッテリと充電器を注文してしまったので、今日はなんとしても直ってもらわなければ無駄になってしまうところでした。
しかし、2005年に発売されたものが、2009年にこんな原因で使えなくなるのは、高級機の割りには少し耐久性に問題があるんじゃないでしょうかね。Webで検索しても、この機種が同様の理由で(レンズが出ない)使えなくなった人は結構いるようだし、4~5年動けば十分という設計はいかにも現代的な家電と言う気がします。
サンプル撮影しましたが、特に問題はなさそう。解像感が昨日より落ちたような気がしますが、多分気のせいでしょう。お疲れ様でした。
Panasonic DMC-FZ5
ハードオフ通いでジャンク熱が盛り上がってしまい、勢いでマルチトラックレコーダを買ったのは前回書きましたが、それがスマートメディアを使う機種なのでスマメを買おうと思ったら、もう生産中止で市場に無いんですね。知らなかった。すでに流通在庫しか無く、楽天でも30,000円とか、とんでもない値段で売ってます。ヤフオクでちらほら出品されてますが、それでも128MBが3,000円以上したりと、SDの容量単価を恐ろしく上回ってます。
だったら中古カメラ屋に中古のメモリーカードがあるんじゃないかと、会社帰りに寄ってみたらPanasonic DMC-FZ5のジャンクが500円でころがってました。これ買わない手はないでしょう。店員に「動くかどうかわかんないですよ」と言われたが、500円ならねぇ。
家に帰ってバッテリ充電して起動したら、電源は入るけど、レンズが繰り出しません。どうせステップモーターとギアの噛み合わせがちょっと悪くなったか、レンズが引っかかった時に強制的に繰り出しを止めるセンサにホコリがたまったか、そんな程度と思ったので、分解。しかしデジカメって分解しづらいです。徹底的にバラしてレンズユニットまでたどりついたらステップモーターに電池直結して動作を確認。センサらしきものも掃除して組み上げました。
見事復活。
いやぁ、500円で往年の名機が手に入りましたよ。上の写真は、試しに撮影したファイルをそのままアップしてます。この空気感、やはりVARIO ELMARITです。たまらんです。
2009/09/07
Tokai (東海) TXC-1 Exciter
いらんいらんと思いつつも、あるんですねぇ、時々。しかも新宿区の暴利楽器店では絶対につけない価格で。TDL-1(Delay)とTPH-1(Phaser)もありましたが放置です(見つけた場所は内緒)。
何でもかんでも買ってるようですけど、揺れと空間ものは一応こだわるんですよ。最近はPhaserとAuto Wahにはまってまして、もちろんアナログ回路のです。PhaserはGuyatone Rolly Boxしか使ったことなかったですが、しばらくあのシュワシュワが嫌いで遠ざかってました。興味がなかったので回路とかあまり気にしなかったのですが、揺れ回路の段数で音が変わるという基本的なことを知り、2段と4段で良いと思うものを探しまくってます。これ、うまく使えばAuto Wahより遥かにいい音が作れますね。
あ、エキサイタの話を忘れてましたが、まぁこれは特にどうっちゅうもんではないし、また今度。
BOSS DIGITAL STUDIO BR-532
それは置いときまして、ローランドのマルチトラックレコーダです。
わたしらの時代はカセットの4TRとか8TRとか、ヒスノイズと戦いながら、はたまたワウフラで音程がフラフラになるたびにチューニングし直すという、演奏とは別の部分の努力をしながら必死に録音してたもんですが、今はデジタルなんですねー。そんなの何年も前に出来てたんでしょうけど、久しくレコーディングというものから離れた生活だったので、あんまり機材を知らんかったんですが、最近ハードオフ巡りが趣味になってしまって、見つけちゃいました。
「録音できました。液晶薄いためジャンクです」。これって、本気でそう思ってジャンクにしてんですかね。コントラスト調節できたので、ジャンクでもなんでもないんですが、在庫ふくらんだのを処分するためにわざわざジャンクにしてるのか、本当に店員に能力が無いのか。まぁ買う方にとっては大助かりですが。
そんなこんなで、デジタルマルチトラックレコーディングでいずれサンプルをご披露したいと思いつつ、今日はこれくらいで、おやすみなさい。
2009/08/31
BOSS SD-1 Super Over Drive
いやぁ、すごい雨でしたねぇ。台風来てるから仕方ないか。
最近ハードオフは楽器にも力入れてきてて、ブログ立てて入荷情報とか流してます。餅は餅屋なので、情報量は専門の楽器屋にはかなわないが、値付けは餅屋並みに高値つけてます。いかんなぁ、庶民の味方だったはずが。
それでもやっぱり、扱う品種が山のようにあるからか、マニュアル通りの価格データに頼って値札をつけてるんでしょうね。例えばこのSD-1のように。
こいつはピカピカのほとんど未使用品(箱なしだけど)なんですが、何故かジャンクコーナーにありました。んー、どうせ台湾だろと思ったらACAのMADE IN JAPANじゃないですか。それが¥3,500ですよ。台湾製の中古だってそんな値段じゃめったに売ってませんが、何かの間違い? ハードオフお得意の「音出ました」表記があったので、なんとなく値段が解せないながらも即ゲット。
家に帰って中見たらこの通り。JRC4558DDツヤあり、クリップダイオードは1S1588です。製造番号から見て大体1987年製。このスペックのSD-1は某(暴?)楽器屋では¥14,000オーバーで売ってます。
やっぱ値段付け間違えたんだろうなぁ。しかし何でジャンクだったんだろう。毎度おなじみスクリュー受けのゴムブッシュが傷んでるだけで、どこも壊れてないし。もっともこの時期のSD-1は台湾に工場移管し始めた頃で、部分的に台湾で作ってたりとか、ダイオードが変わったりとか、仕様がいろいろ変わってた時期で、純粋なMADE IN JAPANじゃないという微妙な時なので、このちょっと前のNECのOPAMP時代が人気だったりします。
まぁそれでも、偶然行った割にはびっくりするような買い物でした。おそるべしハードオフ。たまには行ってみよう!
2009/08/30
Ibanez SOUNDTANK SF5 60's FUZZ
そのアイバニーズの、日本では結構めずらしいSOUNDTANKシリーズのファズです。
ファズって嫌いだったんですが、ジミヘンに懲りだしてからその押し出すようなパワーと、60~70年代への回顧感も相まって、ODよりも好きになってきました。もっともブチブチビービーモーモーのファズは好きじゃないですけど。
で、このSOUNDTANK SF5は1989年製造開始した、割と短命の5シリーズFXのひとつですが、ボクの持ってる初期モデルはボディが金属で、後期モデルはプラスチックです。SOUNDTANKは中国のDaphon InstrumentのOEM製品ですが、同シリーズのTS5はTubeScreamerと言われてますし、このSF5はOverdriveの元祖とも言える、超希少なIbanez OD850(後OD855)やIbanez OD9と回路的にほぼまったく同じと言っていいほどです。傾向としてはBig Muff系と思います。
多分このFXを作り始めた頃はDual OPAMPを使ったまろやかな歪みの分野が出来ていたので、トランジスタによる歪みものはひっくるめて"FUZZ"とされてしまったんでしょうね。単なる音の傾向で名前を変えていても、回路的には「これいっしょやん」みたいなのを見つけると、70~80年代頃ってアナログ的な試行錯誤の時代だったんだなぁと感慨深いです。
例えばBOSS DS-1が人生初の歪みだったボクにとっては、maxon D&SはDistortionにしてはずいぶんゴリゴリバリバリしてると思ったし、BOSS OD-1を初めて弾いてODは歪まないと思ってたらOD-3はいい音してたなぁとか。結局D&SもOD-3もトランジスタで、元々はマフの系譜だったとようやくわかった次第です。こういう中身の見方が出来るようになるとFXの選び方に幅が出来て楽しいですね。
そうそう、SF5は後期FZ5に改名してます。
BOSS BF-2 Flanger
2009/08/27
第二アサ秘ジャーナル ~ 楽器工場
サキソフォンとトランペットの製造工程でしたが、トランペットの工程を観て感動。いやぁ、叩く叩く。作り始めは、平らな真鍮板を手で円筒形に曲げて、あとはひたすら叩きます。もうその光景はさながらドリフの一斗缶ギャグです。
その後はヘラしぼり。そう、あの金タライや洗面器を作る鉄工所でやっているあれです。ここまで手作業で、0.5㎜厚までしぼっていきます。
今時は管楽器など全工程自動化かと思ったら、そうじゃないんですねぇ。勿論グレードにもよるんでしょうけど、こうやって作られた楽器はやはりひとつひとつ命があるなぁ、と改めて思いました。
当然工程の最後には試奏するわけで、普通に人が吹いてました。テレビでは流れなかったんですが、一度吹いた楽器はどうやって洗浄するんでしょう? 知ってる人は知ってるんでしょうけど、昔吹奏楽でペットやってた時、ツバが溜まってやだなぁと思いつつ、水洗いはまずいよなとウェスでひたすら拭いてました。工場では試奏した後の楽器をどうやってきれいにするんだろうか?
2009/08/25
チャットモンチー
テレキャスはフェンジャパかスクワイヤかと思ったら一応アメスタのようで、アンプはマチレスでしたが、15Wの安アンプとエフェクタがおまけでついた楽器屋オリジナルエレキセットを家で弾いてるような、耳に痛い音で、ようこんなんで人前に立てるなぁと。途中で黄色のレスポカスタムに持ち替えましたが、テレキャスとどこが音違うんだか。なんでここでフェイザーやオクターバかますんかとか、とてもプロには見えなかったです。
楽器視点で観てますけど、道具の扱い方知らんやつが道具だけ持ってプロって言っちゃいかんと思うのです。歌声とかメロディーはその人の個性なので批判はしませんが、楽器は添え物とちゃうんやし、もう少し楽器の持つ音色を生かしてあげることを考えんと、自分らでバンド組んで歌ってる意味無いんでは、と思った次第です。
ベースの入れ込んでる弾き方は良かったです。
2009/08/24
Tokai (東海) TDS-1 Distortion
更新一発目は1984年製、東海楽器のエフェクターTxxシリーズの初代モデルTDS-1です。ガルウィングが特徴。結構好きです。写真は踏みつける部分のゴムをはずしてあります。
多分BOSSがOEMしてたんだろうなぁ、という感じの作りです。回路は確認してないですが、似たような音がしますね。だけどこっちの方がなんとなくRoland特有の作りこみ感が無い気がします。気分的なもんも多いでしょうけど。
ボディーが銀色、ツマミ部分の文字やモデル名のフォントがそっけないゴシック体で、LEDが長方形のものは初代です。この後LEDだけ丸くなったのが2代目、ボディーが黒くなったのが3代目です。黒ボディーはおそらく1985年。この間、モデル名はずっと同じままです(TDS-1はずっとTDS-1。他にコンプレッサーやフランジャーも同様)。回路に変更があったかどうかは未確認です。
後にTDS-2と言う名で外装が大きく変わってガルウィングを廃止したものが出ますが、どうも基板はTDS-1とプリントしてあるらしく、外装だけ変えたっぽいです。
このBOSSスタイルの電池ハウジングを持ったものは、ゴムブッシュがダメになりますが、別に純正パーツ取り寄せなくてもこんなもんで補修できます。使ったのはTAKACHI NG-79-Cです。色んなサイズがあるので、穴の大きさに合わせていろいろ持ってれば大抵合います。
このFXはヤフオクで¥2,100で落札したんですが、ツマミが1個割れてたせいか、誰も入札しませんでした。一人勝ち。東海シリーズは日本ではあまり人気ないですが、海外ではお得な価格で音が良いと、すごく人気があります。多分フェンギブコピーモデル全盛の時代にガンガン輸出したんでしょうねぇ。
昨日ツマミを探しに秋葉原に行きましたが、20年以上前のこのFXについていたオリジナルのツマミが、まだ売っていたんですよ。写真の左が割れてしまったツマミ、右側が買ってきた新品です。製造はどちらもSATO PARTS。時を越えて出会えた初恋の人のような(意味不明)、そんな感動。
肝心の音ですが、とっても使いやすいです。歪み量は十分、TONEをしぼり気味にしてDISTORTIONを2時くらいにしておくと、ギターのボリューム次第でクリアなクランチからハードなディストーションまでご機嫌な音色を出します。歪み音に特徴が無いといえば無いので、個性的な音作りは難しいかもしれませんが、まとまりのある音とも言えます。
同シリーズは
- TCO-1(Compressor)
- TDS-1(Distortion)
- TFL-1(Flanger)
- TMD-1(Metal Driver)
- TCH-1(Chorus)
- TDL-1(Analog Delay)
- TXC-1(Exciter)
- TOD-1(Over Drive)
とあり、上からTCH-1まで捕獲済み(TFL-1は以前レビュー投稿してます)。DelayやExciterは中古市場の出回り数が少ないからか¥10,000超えてるし、いらないかなぁ。
東海シリーズはコレクターの中では結構キワモノに当たりますが、頑丈さと素性の良さ、比べて市場価格の手頃感から、持っててもいいと思いますよ。Chorusなんか¥450だったし。